複数のランタイムリソース(RR)でプロセスを稼働させる運用を想定したとき、想定していた動きをしてくれない…なんてことがよく起こります。
他のRRが、別のRRで登録したデータに干渉してしまったり、ファイルを上書きしてしまったり…。
単体のRRでの動確でも、デバッグ環境では動いていたのに別の環境になった瞬間に動かなくなったりもします。
なので、デバッグ環境でのテスト以外に、「シナリオテスト」(従来のシステム開発でいうところの「結合テスト」に相当)として別途テストを行うことをおススメします。
何をテストするのか?
デバッグ環境のテスト(ここでは「単体テスト」としておきます)では、設計書通りの動きをしているか?という観点でのテストがメインかと思います。
動作環境は一旦度外視して、あくまでロジックが適切に実装されているか、という観点。
シナリオテストでは、
- 実装内容が環境に依存していないか(どの環境でも稼働が安定しているか)
- ワークキューなどを用いたプロセス間連携に問題がないか
- 複数RRでの稼働において、互いが干渉しないか。ケースを割り振りしながら並行稼働できるか
など、実際の運用で問題がないか?という観点でのテストを行います。
主にインフラ周りのテストを重点的に行うイメージです。
このテストを経て、UAT(ユーザーテスト:業務担当者がプロセスを実際の業務に使ってみる)に移ります。
サンプル
サンプルのシナリオテストケースをGitHubにアップしています。
プロセスの仕様により内容も大きく変わる部分があるため、あくまで参考程度に。自己責任でお願いしますw
https://github.com/falcslab/blueprism/tree/doc
- Blue Prism_シナリオテストケース_v1.0.xlsx